スチル・文章・登場人物、全てに癖がありすぎる乙ゲー
こんにちは、ゲーム博物館です。
今回ご紹介したいタイトルは、乙女ゲー好きなら一度は聞いたことある!と言わしめる金字塔。
ノベル形式アドベンチャーゲーム!
シナリオ:五月攻さん
原画担当:ひめりんごさん
『不思議の国のアリス』をテーマにしたシリーズはPC版、PS2版、PSP版、PSVitaの新装版と移植やリメイクをされ多くの方に愛されてきました。
新装版のイラストは藤丸豆ノ介さんが担当し、全てのイラストを一新。
今回はひめりんごさんがスチルを描く初代、いわゆる旧版『ハートの国のアリス』をご紹介いたします!
白ウサギに誘拐され…いえ、手を引かれ、ハートの国へとやって来たアリス。
余りにも不思議な世界にこれは夢に違いないと結論付けた彼女は、目覚めるまでハートの国を楽しもうとします。
ただしキャッチフレーズの『銃弾飛び交う 赤の世界』に相応しく、ハラハラのサスペンス展開、少し歪んだ性格の登場人物たち。
流血シーンはもちろん、時にはゾクリとする展開も…。
主人公のアリスは性格が少しひねくれていて、ネガティブなところもあり…
感情移入が難しいという人も多い。少し癖のある乙女ゲームです。
ストーリーだけじゃなくて、システム面もかなり…ね。
そんな手を出すのを躊躇ってしまうような内容でも、落ちてしまえば帰れない。
独自の世界観も癖のある登場人物もスチルも全てが魅力に変わる。刺さる人にはとことん刺さる!
それが『ハートの国のアリス』と言うゲームなのです!!
『ハートの国のアリス』のおすすめポイント!
豪華声優!わがままで魅力的なキャラクター達!
圧倒的なボリュームのシナリオ!
恋をするだけでは収まらない独自の世界観!
豪華声優!わがままで魅力的なキャラクター達!
まずは乙女ゲーの醍醐味、キャラクターをご紹介します。声優陣はもう凄いですよ!
かなり豪華な顔ぶれ。
長く愛されているだけあって大御所さんが揃っています!
■ブラッド=デュプレ(CV:小西克幸):帽子屋
■エリオット=マーチ(CV:最上嗣生):三月ウサギ
■トゥイードル=ディー・トゥイードル=ダム(CV:福山潤):門番
■ビバルディ(CV:甲斐田裕子):ハートの女王
■ペーター=ホワイト(CV:宮田幸季):白ウサギ
■ユリウス=モンレー(CV:子安武人):時計屋
■ボリス=エレイ(CV:杉山紀彰):チェシャ猫
■エース(CV:平川大輔)
■メリー=ゴーランド(CV:堀内賢雄)
■ナイトメア=ゴットシャルク(CV:杉田智和)
『不思議の国のアリス』モチーフの物語なので、キャラクターも原作に出てくるキャラクターを元にデザインや役職付けがされています。
ただ、童話以上にとにかく個性が強すぎるキャラクター達です。
例えば帽子屋《ブラッド=デュプレ》
帽子屋ファミリーのボスでカリスマ性があり非常に頭が良いもののその実とても気紛れで面白ければ良いという気分屋。
他にも根暗で機械マニアな時計屋、お腹なの中は真っ黒な白ウサギ、不幸体質で方向音痴なハートの騎士に、傲慢で残酷で無慈悲な女王などなど。
普通の乙女ゲーにはもう飽きた!という人でも度肝を抜かれるような面子が揃っております。
でも不思議なことにみんな一緒に過ごしていくうちに愛着が湧いてしまうんですよね。
何故アリスを好きになったのか、恋愛に発展する過程がとても丁寧に書かれているので、最初は興味がなかったキャラクターにいつの間にか恋に落ちていた、なんてことも…。
恋に落ちる理由が納得できるシナリオがいいよね~。それで好きにはならないよ~っていう無理のある展開だとがっかりするもんね~。
って、乙女ゲーなのに女王も攻略対象なの?
そうなんです。仲良くなると意外な一面を見せてくれますよ。
圧倒的なボリュームのシナリオ!
テキストみっちり、圧倒的な文章量。
ゲームは基本的にターン制。ひたすら攻略対象のところに通い詰めて進めていきます。
朝・夕・晩がランダムに訪れるワンダーランドで目的のキャラに会いに行って、時にすれ違って。
そのターン数はおおよそ200ターンほど!
多い!
これでもPC版からは減ったっていうからびっくりだよ~。
そんな一生懸命なアプローチの末に見られる、スチルとシナリオの数々を達成感と共に味わうのもハトアリの醍醐味。
なんでもありのハチャメチャで賑やかなストーリーにヒロインのひねくれた性格、単品では好感を得にくい要素同士がうまく融合していて面白いのが不思議です。
「不思議の国のアリス」とは全く違う展開は、驚きの連続!
ちょっとした会話からがっつりとしたイベント。更には”むふふ”で”いやん”なシーンもちょっとだけ……!
この辺はCERO:Cというレイティング指定から察していただければと思います。
シナリオが長い分スチル量もすごいんです。フルコンプするのが本当に大変で、おなか一杯になります。
新装版よりも枚数が多いという噂もあるくらいです。
構図も凝っていて、顔のアップだけとか、キャラとロケーションが違うだけで同じようなシーン…なんてことはありません。
性格も行動も違うキャラクター毎に物語のあるイラストが用意されています!
攻略対象は10人いて、更に別のエンドも回収して・・・なんてやってたらいくら時間があっても足りませんよ!
とにかく圧倒的なボリュームを誇るゲームなので、その世界にどっぷりはまりたいという人には特におすすめです。
恋をするだけでは収まらない独自の世界観!
↑コチラはPS2版パッケージ。
常識が通じない物騒で不思議なワンダーランド。
この不思議で物騒な国にはいくつかの領土があり、領土争いのゲームが行われています。
『ハートの国のアリス』ではハートの城、帽子屋ファミリー、遊園地が領土争いをしています。
この辺がキャッチコピーの銃弾に繋がってきますね。
時計塔は唯一の中立地帯。
『役持ち』と呼ばれるいわゆる攻略キャラクター達は必ずこの何処かに所属しています。
そしてヒロインアリスもまたこのどこかに居候し、家に帰る時が来るまでそこで暮らすことに。
ストーリーを進めて行く内に幾つもの疑問が生じるでしょう。
果たしてこの世界は何なのか。彼らはどういう存在なのか。何故白ウサギはアリスをここに連れ込んだのか。
そこはただの異世界ではありません。
シナリオを進めるとやがてアリスは真実に辿りつきます。それがハッピーエンドとは限らない。
エンディングだってキャラクターとのエンドだけじゃないんです。
恋には落ちなかった。けど共に生きたいと思った。そんなエンドだって存在します。アリスっょぃ。
ただ恋をするだけでは終わらない独自の世界観こそが、このゲームの最も魅力的なところなのかもしれません。
今回は幾つも発表されている『ハートの国のアリス』の中でも最も癖が強い、旧版をご紹介させていただきました。
正直なところ、藤丸豆ノ介さんを起用しターン制が撤廃された新装版の方が万人受けするものとなっているでしょう。
イラストは綺麗でかわいく、ノベルゲームになったので作業感も減り攻略も簡単になりました。
リリースされているゲーム機的にもプレイしやすいです。
でも私はあえて旧版をおすすめします。
一回の訪問でのほんの些細な会話から垣間見ることの出来る不思議の国の気配を感じられるのは旧版ならではだからです。
ほんの少しでも興味を持っていただけたならば、是非手にとってみてください。
銃弾飛び交う、赤の世界。ハートを奪われたらもう帰れません。
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